『Death Stranding』について2
2とか言いながら無印との関連性はないと思う。
今思っていることをつらつら書くので。
総プレイ時間は23時間半。らしい。
良いか悪いかで言えば良い。
オススメかどうかで言ってもオススメできる。
前に書いたときにも書いたと思うけど、改めていうとこのゲームは歩いて配達をするゲーム。
プレイ時間のほとんどが移動と聞くと「本当に面白いのか」と思うだろうけれど、面白い。それについては前に書いた。たぶん。
前に書いた通り、このゲームはElite:Dangerousというゲームに似てる。
やってるうちに改めて「ここも似てる」「あれも似てる」と考えるくらい。
なぜ面白いかというと、その理由の一つは単調ではないから。もう一つは、システムが良くできているから。
単調ではないというのはオープンワールドなんだから当たり前。
起伏があって、凹凸があって、川があって、渓谷があって、敵がいて……と幾らかの変化が散りばめられている。
そしてそんな変化の中で重要なのが、落し物や資材とストランドシステム。
マップを歩いているとチラホラと落し物や資材が落ちているのが見られる。
落し物に付いたタグには届け先が書いてあるので親切心で届けてやることができる。
これが面白くて、言い換えればこれはクエストが道端に落ちてる状態。
資材の用途は自分で決められる。
拠点に持っていくもよし、国道や建築物の素材に使ってもよし、他のプレイヤーに分けてもよし。
どれか一つでも積極的に取り組んでいるのならこの資材に目移りするようになる。
落し物も資材もあれもこれもと拾っているうちに堆く背中に積み上げられる。
さながら蕎麦屋の配達の如く。
ストランドシステムはちょっと熱く語りたい。
これ、TGSで見せられた時は「ただの非同期オンライン」「ソウルでもある」と新しさや凄さが伝わってなかった。
でもこれ、プレイするとわかるよ。
プレイしなくてもわかるように頑張って伝えるよ。
確かにこれまでも非同期で他プレイヤーにヒントやアイテムを与えるということはできた。
ただストランドシステムの他と違うところは、プレイヤーの攻略方法が視覚的にわかること。
例えば、僕が臆病だからBTのいる場所を迂回して悪路を進み続けていたとき、そこに他プレイヤーの足跡が見えた。
つまり、僕と同じように崖で囲まれた場所の端っこを必死になって歩いて、時に急斜面や悪路に足を取られて転び、時に崖の出っ張りの下、雨宿りのできる場所で疲れた体を癒し、時に本人はもちろん、僕ら後続のために梯子やロープを残しながら進んだ人がいるんだと分かった。
これが同期オンラインならリアルタイムに歩くプレイヤーが見えるだろうが、そこにここまでの感動はない。
レースやタイムトライアル系のゲームなんかでゴーストが走るのを見られるゲームもあるけれど、それとは全く感覚が違う。
攻略法というのは昔から雑誌で、最近ではネットの記事や動画で共有されてきた。
でもゲーム内で攻略法の共有がなされる事はなかった。
非同期でプレイヤーを見る体験ができるのは本当に面白い。
残念ながらやっぱり熱を文字に変換するのが苦手なようでうまく伝えられなかった気がするけれど。
ストランドシステムによってワールドは常に変化をし続ける。
これは主人公のステータス上昇に伴ってより多くの同期が可能になったり、ストーリーの進行によって出た新しいアイテムが出現するようになる(自分のデータで解放されていないものは殆ど出ない)ことによって、ゲームを進めていると本当に変化し続けることになる。
さて、単調さの回避がどのように行われているかという話の更に前、なぜ歩いくばかりのゲームで面白いのかの2つ目の理由、システムの出来の良さについて話そう。
歩くばかりで、しかも「悪いんだけどさっき出発地点だったところまで戻ってくれる?」なんて言ってくる本作のようなゲームだと必ず思うことがある。
「めんど。」である。
何分もかけてあれやこれやとあった先でようやく着いたのにUターンするのは流石に辛い。
そんなときにストランドシステム。というかカイラル通信。
往路は荒野をただひたすら歩くことになる。
しかし帰りにはカイラル通信が繋がっていて、他プレイヤーの作った橋や、残された梯子なんかがその辺にあって行きよりも楽になり、しかも結果的に行きとは違ったルートで帰ることになり変化も味わえる。
「行きも楽なのが良い。」という怠惰な人も、序盤だけ我慢すれば実は割とその願いは叶う。
というのも、途中から使えるようになる国道を建設すると拠点から拠点へ安定した道が作れる。
資材搬入にかなり時間が掛かるけれど、途中まで作るだけでもかなり違う。
僕の場合、K4からK4南配送センター?までの9箇所ぐらいの道のうち7個ぐらいまでを完成させた後にK4南配送センター?まで物を運ぶメインミッションを開始して(ミッション自体は)かなり早く終わった。
今は国道の素晴らしさを十分に享受した後で、国道のない方向へと足を向けることの辛さを酷く感じて、また国道建設おじさんになるか否かを悩んでいる。
ここまで、ストランドシステムが良いとか歩くの楽しいとか言ってきたけれど、他の点にも触れておく。
TGSで街はあるけれど中に入ったり、NPCと会話したりは出来ないと聞いて少しガッカリした。
でもやってみると大して問題ではなかった。
そもそも、街やそこにいるNPCは雰囲気やディティールを作るための存在なわけだけど、本作の場合、むしろNPCが外にいないことがそれに貢献していて、ならば街に入れたところでがらんどうの場所を見る虚しい状況になるので必要はない。
と、ストーリーの面での問題がないのはもちろん、プレイしていて必要と感じる寂しさも無い。
マップの広さも発売前の時点で大して広くないとか、広さが面白さに直結するわけでも無いのに言われていたところがあったけれど、このゲームは広くなくて良い。
それは、景観の色の変化の間隔や移動距離の調整のため。
ストーリーについてはおそらくまだ半分行かないくらいの状態だと思うので何も言わないでおく。
具体的に言うとママーのラボに行って話を聞いたぐらいの状態。
景観やキャラクター、アイテム等々かなり綺麗。
11/1に一斉解禁されたレビュー通り最初の2,3時間はかなりムービーが長い。
他に何か書くことがあった気がするけれどその3をクリアしたぐらいで書くつもりでいるから放置。さようなら。