眠いけれど三大欲求に勝る欲求に勝てなかった
面接での
「趣味は何ですか。」
「読書です。」
「好きな作家は誰ですか。」
「伊藤計劃というSF作家です。」
「なぜその作家が好きなのですか。」
というシミュレーションを想像する。
最後の質問がきつい。
いや、他人にわかりやすくというか、共感しやすく説明するのは簡単だよ。
「伊藤計劃は2009年に癌で亡くなったのですが、作家活動以前より癌を患い入退院を繰り返していました。
そんな彼が健康を望んでいたことは想像に難くありません。
しかし、彼は2作目の長編作品『ハーモニー』で、高度福祉社会で病気のほとんど、全くないと言っても良い世界を描きながら、そんな世界を悲劇として描いています。
その他にも、彼の長編作品は生や死についての彼の考えを表した内容が多く、その点について考えの深まる面白い作品を書く作家だからです。」
とこんな事を言えば良いのだから。
しかし、僕はどうして伊藤計劃が好きなのかな。
その核はどこだろうか。