『Death Stranding』について

TGSでプレイ映像が公開されて1週間が経ち、5chもだいぶ落ち着いて沈んできた。

僕はコレクターズエディションを増産のタイミングで予約したような人間なので、このゲームは面白そうだと思っている。

さらに言えばTGSでグッズを買ったらなんかもした。

 

少なくともTGS前後の段階では5ch上に考察がいくつもあったけれど今は、荒らす者、荒らしに反応する者、それに反応する者…とネットの見方も知らないような人間の集まりになって荒れ果てている。

 

デススト考察でググるといくつか記事があるけれど考察でなかったり、読めたものでは無かったりと酷かった。

 

さらにツイッター上では#デススト考察 というハッシュタグがあるようなので見てみたら2,3人がそれぞれ別々に、しかも もの凄い勢いで呟いて自分の世界に入り込んでいる自慰行為しか見受けられなかった。

 

TGSの映像的に今のところデスストは物を運ぶゲームという状態で、それに対してそんなのつまらないだろうという意見が散見される。

 

僕はElite:Dangerousというゲームが好きでそこそこの時間をこのゲームに使っている。

このゲームの遊び方は大きく分けて3つ。

1.輸送

2.戦闘

3.探検

僕の場合は主に輸送で楽しんでいる。

しかしこのゲームはどの遊び方をとっても、ゲーム内でもっとも時間を使うのは移動だ。

だだっ広い宇宙をひたすら宇宙船で駆け回る。

星系間を一瞬でジャンプすることもできるけれど、1度にジャンプできる距離は船の性能や荷物の重さ等によって増減する。故に何度もジャンプを繰り返すことになる。

さらに、同じ星系内ではジャンプできない。

かわりに光速以上の速さで移動ができるが、それでも長ければ十数分掛る。

 

僕の感覚で言えばこんなゲームを楽しんでいる僕にデスストが楽しめないわけがない。

 

僕が小島監督の作品と出会ったのはMGS4の時で、しかもその出会いは最悪だった。

その頃僕は親友の家に毎日のように通っていた。

そして、僕が彼の部屋に入ると彼はいつもMGS4をやっていた。

しかもいつも同じところ。

僕は一体何度「…じゃない!」を聞いたことだろう。

ある日からは少し変わった。

彼は種子島を手に入れたと嬉々としていた。

視点を上に向けて「こうやって打つと竜巻が出るんだ」

僕は一体何度 神風とともに現れる弾薬箱を見たことだろう。

 

時が経ち、僕も少しはゲームに詳しくなった頃、P.T.という謎のゲームが突如PSストア上に出現し、そしてメディアはそれを取り上げた。

実況者もこぞって動画を上げた。

僕はその時PS4を持っていなかったから結局プレイできずじまいだけれど、動画を観ただけでも酷く感動した。

僕はホラーゲームをやらないからあくまでイメージに過ぎないけれど、狭いマップで、目的も知らされず、(ときにSEを伴って)突然何かが現れて脅かしてきたり何かに追われてたりすることのないこのゲームはホラーゲームとしては異質に思えた。

しかし、実際にプレイしたわけでもない僕にとても大きな恐怖を与えた。

 

しばらくしてP.T.の正体が明かされた時が、初めて僕が小島秀夫の凄さを認識した時だ。

小島秀夫の名前や作ったものも知っていたけれど、いかに凄いかを体感して知ったのはこの時が初めてだった。

 

僕はまだメタルギアシリーズのストーリーを追いかけてはいない。

僕はまだメタルギアシリーズを全てクリアしていない。

僕はまだ小島秀夫作品をクリアしていない。

 

しかし僕は小島秀夫の凄さを、例えそれがほんの一端であったとしても知っている。強烈に覚えている。

だからデスストは面白いはずだと思っている。

 

 

 

TGSでストランドシステムやゲームの内容がわかって、僕や僕以外の人にも「これは"全く新しいゲーム"なのだろうか」という思いが生まれた。

ストランドシステムは一見してただの非同期オンラインで、ゲーム内容は少し変わっている。

そんな印象。

「ストランドシステムとダークソウルの違いは?」という不躾な質問を直接ぶつける記者まで現れた。

 

正直、果たして監督が言うほど新しいゲームなのか心配というか疑問ではあるけれど、しかしきっと面白いゲームに違いはないのでとにかく僕は信じることにした。