『Mr.タスク』

観た。恐い。星5。

いちいち星を打つのが面倒になったよね。

前から悩みながら打ってたしいつか辞めるとは分かっていたけれど今、猛烈に面倒を感じたから早いうちにやめておいた方がいいだろうと自分に言い聞かせてやめた。

Netflixに登録した。というか、無料体験だけど。

たぶん暫くは維持し続けると思うけど金欠になったら真っ先に切って、状況と心境をみてまた登録するみたいな感じになると思う。

で、ネトフリに登録したんだからアマプラにないやつを見ようとリストにたくさん上げて、まずは『レディ・プレイヤー1』を、次に『センター・オブ・ジアース2』を、その次に『Mr.タスク』をという感じ。

この作品を知ったのはコジプロのチャンネルに上がっている2015年映画ベスト10の、ランク外を紹介してたのを観たのがきっかけ。

いつか観ようと思いつつアマプラにないので放置していて、予告とかは観ていなかった。

前情報はその動画で言っていた

「セイウチに改造されていく」「ゲテモノかと思いきや実は違う」この2つだけ。

「セイウチに改造されていく」というのを聞いて思い浮かべたのは、トンデモ科学でセイウチに改造される映画。

仮面ライダーかもしれないし、『LUCY/ルーシー』的な改造する側も望んでいない形かもしれない。

「ゲテモノかと思いきや実は違う」という言葉で僕は「いや最初からそんなの想像しないけどな。ハハハ」と。

何が言いたいかと言えば、ゲテモノじゃないと言うんだからとにかくセイウチの色をして、綺麗なスベスベお肌で、お顔もセイウチで、傍から見たらセイウチでしかないから愛する人と再会しても気づかれないストーリーだと思ってたんだよ!

結論を言えば、御察しの通りゲテモノで、色は肌色、肌には汚ったない縫い目たくさん、顔は人間、愛する人は普通に気づいて泣く。

セイウチにされるまでが割と長いんだけど、中盤でセイウチになった時に観たことを酷く後悔した。だって僕が求めていたのはゲテモノじゃないんだもん。

今になって思えばセイウチになるまでの過程で片鱗は見えていた。

主人公はまず脚を切られる。

MGSVの如く、起きたら足がない。パニック。ヴェノムの失ったのは手だったけど。

脚の切断面はちゃんと縫われているけれどこれが汚い。ぶっとい糸で雑に縫われてる。もはや"ちゃんと"縫われているという言葉は合っていない。

セイウチに改造されるという前情報が無くても普通にヤベェと、これはそっちに向かうんだと分かる。

と、中盤のセイウチが写りまくる(恐らく好きな人的には)最も盛り上がるシーンはとにかく辛かったんだけれど、序盤、終盤は結構楽だった。

序盤は知る由もないからもちろん当たり前なんだけど、終盤はさっそくセイウチが写らなくなって代わりに犯人の事を追い続ける人間が写りまくる。(犯人は20人以上セイウチにしてきたプロ。プロならプロでもっと縫合とか上手くなって欲しかった。ビジュアルを追求して欲しかった。)

この犯人に詳しい人が犯人ばりに変な人で話も長いから嫌だなぁと思って観てたら最後には癒しになって一番好きなキャラになってた。

セイウチへの慣れに加えてそもそも写らないことや癒しキャラの存在と、ゲテモノ以外に存在するこの映画のメッセージの〆と、終盤は本当に良かった。

中盤は「え?性セイウチ説?え?こいつ何言ってん?は?セイウチにする?は?うわー!キモー!」でした。

犯人はまともな人間じゃないので理解できません。

でも一瞬「あ、性セイウチ説ってそういうことか。ちょっと理解」って思わされたりもして。悔しい。

ちなみに性セイウチ説なんて言葉は出ない。

僕はたぶん1週間くらいこの恐怖を引きずる。

生理的に受け付けない。

もっと『ムカデ人間』『武器人間』みたいに『セイウチ人間』ってタイトルだったら覚悟ができたのに。

あとで予告映像みたらそこそこ映ってたから心の準備をしたいなら見ておいた方がいい。でも僕の言ってる通りだからこれを読むだけでもいい。

僕の場合は

「バナナマンってコンビには日村っていうセイウチみたいな人がいてね、変な顔してるし変な髪型だし面白いんだよ」って聞いてコントライブ見に行ったら想像していた「日村がビジュアルで笑いを取りに行く芸」じゃないし、コントの内容が暗くてがっかりみたいな。そんな状態だった。

最初は思ってたのと違うゲテモノだったから評価を低くしようとかいうバカなことを思っていたんだけど、これは本来ホラー?として売っているので、評価を高く。

ホラー映画はジュラシックパークの如く娯楽映画として作られている(というのはホラーを観ない僕のイメージだからたぶんそんなことない)中で、メッセージ性を持たせていたり、癒しキャラがいて観やすい作品になっていたりという感じなので星5、ということで。